キミノテノヒラノウエ。
『3月15日 11時 ヨコハマ駅西口中央南改札側。
駅ナカのコーヒーショップ。
おめかしして来い。』

と薫ちゃんからメールが来た。
15日って明日だけど…
相変わらず、強引だ。

まあ、予定なんてなかったからいいんだけど…。


薫ちゃんと出会ったのは15歳の時だ。
ヨクデキの2歳上の姉を医学部に入れるため、
医学部に通う薫ちゃんが家庭教師に雇われた。

薫ちゃんは某国立大学をトップの成績で入学したと言う事で、
大学に入ってからももちろん、トップのままだったらしい。

やって来た薫ちゃんは黒縁眼鏡をクッとあげ、
「お任せください。」と両親に挨拶した。

トンデモナイ自信家だ。

まあ、挨拶どうり、お姉ちゃんはぐんぐん成績を伸ばしていって、
薫ちゃんと同じ、大学の医学部にはいったけれども…


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