キミノテノヒラノウエ。
タクシーで帰るように言われていたので、病院からタクシーに乗った。

心配性な薫ちゃんは私の行き帰りが心配らしい。


部屋に戻って電話をいれると、
戸締りの事を心配したり、
お風呂はお湯を入れて温まるように言われたり、
自分のことより私の事ばかり心配して、電話を切った。

うーん。
私はそんなに頼りないかな。

お風呂にお湯を溜めながら
持って行ったタッパーを洗ったり、明日の仕事の準備をした。

薫ちゃん。
早く元気になるといいな。

そう思いながら、湯船の沈む。

今日も昨日も薫ちゃんとキスしたなあ。
結構、オトナのやつ。

これから薫ちゃんが家に戻ったら、
私と薫ちゃんはどうなっていくんだろう。

恋人

になるんだろうか?

そうだよね。

私は薫ちゃんが大好きだ。
薫ちゃんがいなくなったら。って思ったら、
すごく苦しかった。

私はいつの間にか薫ちゃんを男の人として好きになっていたみたいだ。


「薫ちゃんが好き。」


そう呟いて湯船から立ち上がった。







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