キミノテノヒラノウエ。
どんな下着を買ったら良いのかわからなかったから、サヤカに一緒に選んでもらった。

あんまり、明らかスケスケとかTバックとかいうセクシーは私には無理で、
コバルトブルーの総レースのあまり透けない華奢なブラジャーと
お揃いのサイドを結ぶ俗にいうヒモパンの小さなパンティを買った。
…結構高額。
大人のオンナのひとは大変だ。

これを身に付けると思うだけで
体がムズムズする。

いつもは淡いピンクとか、ベージュとか透けないかっちりしたフルカップのやつをつけている。
パンティもちょっとレース。位の控えめ。のモノ。

腕を大きくごかしたり、高い場所から物を取ったらする時に胸が揺れたりしないで 、
仕事に集中出来る安心なモノ。が下着を選ぶときの基本だ。

華奢なブラジャーはいかにも胸が揺れそうだし、
パンティの紐がいつほどけるかと心配していたんでは集中できないんじゃないかな?
と思いながらベッドの上にブルーの下着を広げてみる。

これを身に付けて、生活している自分が想像できない。

ため息をついていると、ピンポンと音がする。
薫ちゃんが帰って来た。

私はインターホンの画面を確認してドアを開ける。

薫ちゃんはいつものように私ギュッと抱きしめ、額に唇を付けてから、

「腹減った。」と微笑む。

今日は寒いからクラムチャウダーにした。

薫ちゃんはいい匂いだとキッチンを通って着替えに行った。

私はクラムチャウダーとクラッカーを用意し、アボガドとチキンのサラダと
みなとみらいでお土産に買った
薫ちゃんが好きなパン屋の
お気に入りのチーズが入ったスランスパンを切った。

薫ちゃんは嬉しそうに白ワインとパテも出して食事を始め、
私は沙也加と外食して来たので、ワインだけ付き合って
沙也加と会って来たことや、一緒に食べたお好み焼きが美味しかった事を話したりし、

ソファーに移って薫ちゃんがもう少しワインを飲んでいたので、一緒に飲んでいると、
いつの間にか私はソファーでぐっすり眠ってしまったようだ。


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