キミノテノヒラノウエ。
キミノテノヒラノウエ。
それから

私達は毎日同じベッドで眠るようになったけど、変わりなく暮らした。

薫ちゃんと一緒に起きて、朝ご飯をたべ、
ほとんどの日は一緒に出勤し、
私が早く帰って夕飯を作り、
メールが届いて、先に夕飯を食べたり、薫ちゃんを待ったりして、
お風呂に入って、一緒に眠った。

ただ、これまで以上に薫ちゃんが私に大甘になっただけだ。

薫ちゃんが休みの日には、行きも帰りもお迎えつきだし、
友達と遅くなる時も、必ず迎えに来た。

おかげで、仕事先の同僚や、サヤカとは随分仲良くなったかな。

サヤカはやっと恋人というか、それを飛び越えて、直ぐに婚約者になった事を
「薫ちゃんってやるう。お子様のてまりをその気にさせるなんて…」
と呆れた声で喜んでくれ、先を越された。とアドバイスしていた事を悔やんだみたいだった。




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