キミノテノヒラノウエ。
そうは言っても、
薫ちゃんは私にいつも猶予をくれる。
薫ちゃんに言わせると、
「俺はてまりに甘い。」って事らしいけど、
きっと私がいつも慌ててしまうのを見越して色々私に話してるような気もする。
「妊活するぞ。」と掛け声をかけてから、
私達に赤ちゃんが授かったのは1年以上経って、
私が見習いの期間を終える少し前だった。
私はファクトリーで働くことが決まっていたけど、
時間が短い契約社員という事にして、働かせてもらえるようになって
仕事場は変わらずに続けることができそうだ。
一緒に産婦人科を受診した薫ちゃんはとても嬉しそうに頬を緩め、
「結婚式は、悪阻が終わったらにしような。」とそっと私にくちづけした。
なんだか
薫ちゃんの思い通りになっている気がして、
私は少し気に入らない。
でも、
「てまり、愛してる。」と毎日にように囁いてくちづけをする薫ちゃんが
私を甘やかし、大切に思ってくれているのは
確かなんだろうって思ったりもする。
私は薫ちゃんのテノヒラノウエで
これからも幸せに生きていけると
そう信じて
薫ちゃんにニッコリ微笑みかけているのだ。
〜Fin〜
薫ちゃんは私にいつも猶予をくれる。
薫ちゃんに言わせると、
「俺はてまりに甘い。」って事らしいけど、
きっと私がいつも慌ててしまうのを見越して色々私に話してるような気もする。
「妊活するぞ。」と掛け声をかけてから、
私達に赤ちゃんが授かったのは1年以上経って、
私が見習いの期間を終える少し前だった。
私はファクトリーで働くことが決まっていたけど、
時間が短い契約社員という事にして、働かせてもらえるようになって
仕事場は変わらずに続けることができそうだ。
一緒に産婦人科を受診した薫ちゃんはとても嬉しそうに頬を緩め、
「結婚式は、悪阻が終わったらにしような。」とそっと私にくちづけした。
なんだか
薫ちゃんの思い通りになっている気がして、
私は少し気に入らない。
でも、
「てまり、愛してる。」と毎日にように囁いてくちづけをする薫ちゃんが
私を甘やかし、大切に思ってくれているのは
確かなんだろうって思ったりもする。
私は薫ちゃんのテノヒラノウエで
これからも幸せに生きていけると
そう信じて
薫ちゃんにニッコリ微笑みかけているのだ。
〜Fin〜