嘘つきな婚約者
食事の後、近くのコーヒーショップに入り、私の本題になった。
胡桃に今までの経過を話すと、
「恵都、彼の写真はないの?」
「ないよ。まだ二人だけで会ったことないし、写メを撮るまでの関係になってないもの。」
「積極的な人ではなさそうだね。」
「そうだと思うよ。彼の父親の話からは、今まで付き合った女性はいないみたい。」
「本当かな?だって、もう26才になるんでしょ。まさか童貞ってことはないよね。」
「ちょっと、変なこと言わないでよ。」
「今度、私にも会わせてよ。よく見てあげるから。」
胡桃も、大学からの彼がいるから、私よりは男性について見る目がある。
今度、胡桃の彼と4人で、飲みにでも行こうと言うことに話は落ち着いた。