嘘つきな婚約者
4、 10年が過ぎて
今度の日曜日の夕方から、麻生胡桃とその彼と、4人で食事をすることになった。
その前に、俺は恵都に許しをこわなければならない。
俺は覚悟を決め、恵都に全てを話すことにした。
水曜日、平日だが、仕事を早めに切り上げて恵都と会う約束をした。
初めて、俺の部屋に連れてきた。
食事は、デリバリーを頼もうと思ったが、恵都が作りたいと言うから、待ち合わせて買い物をした。
「良さん、何がたべたい?」
「恵都の作るものなら、何でも食べるよ。」
「じゃ、ハンバーグと海鮮サラダ、スープは、玉ねぎとベーコンのコンソメ、でどう?」
「完璧!楽しみだなあ。」
と言いながら、俺はその後のことを考えて、ドキドキしていた。