嘘つきな婚約者
7、嫉妬
次の日、私たちは、結婚式場に打ち合わせに行く予定だ。
朝、良さんは、普通に部屋から出てきた。
「シャワーを使います。」
と台所にいる母に言って、お風呂に行った。
「昨日、何かあったの?」
と母に聞かれた。
「どうして?」
「だって、二人ともギクシャクしてなあい?」
「えっ、わかるの?」
「そりゃあね。見てれば。」
「そうか。さすが年の功!」
「うるさい。でも、長引かせないようにね。」
「わかってる。」
良さんは、右腕を動かせるようになってきていて、もう補助がなくても、自分でやれるようになってきた。
母が、お正月は一緒にと言っているので、年明けにマンションに帰る予定だ。