想いの一方通行

「あの
モップありがとうございます。手伝いますよ」

いつの間にカーテンを開け終わった

高橋くんが横にっ!?

「あっ、ありがとうございます」

「いえ、こちこそバレーコート側まで
ありがとうございます」

さっきから2人で

ありがとうございます

を連呼してる気がする。

まぁ、気にしたら負けだ。

「…。」

無言だ。

とても静かだ。
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