想いの一方通行
あ、やばいぞ。

これは遭遇してしまうやつだ。

ガラッ

「あ、」
「え、」

「今の聞こえてた?」

「最後の方だけね?」

「マジかぁ…。」

と頭を抱えて座り込んだ高橋くん。

「そんなに落ち込まなくても…」

「そーだよな。
気にしても意味無いよな」

高橋くんは座り込んでるわけだから

必然的に上目遣いになるわけで…。

うん、なんか新鮮だよね。

「やるか。」

急に立ち上がって準備を始めた。

立ち直り早いな。

私もやろ。
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