想いの一方通行

颯斗side

｢ほ？ん？あ、待って。
謝っちゃだめなやつ！｣

｢へ？｣

｢ふぅ。ふぅ。｣

し、深呼吸？

顔は見えない。

と言うか、怖いから見る勇気はない。

｢私もす、好きです？｣

｢へ、｣

｢ずっと見てるだけだった。
自主練で2人きりの時とか
緊張で死にそうだった。
でも、高橋くんと一緒だと安心できた｣

告白からの鈴木さんの気持ちを聞いて

俺はすでにキャパオーバーである。

｢俺は、バスケする姿みて、
かっこいいなって思った。
クールそうに見えて、笑うと可愛いし、
話しててすごく楽しかった。｣

何が起こってるのかよく分からないけど

それでも、俺も正直に話そうと思えた。