恋愛失調症
はっとして目が覚めた
天井は真っ白い
家のそれとは違う
横を向くと誠がいた
過去の出来事が夢に出てきた
「大丈夫?なずなちゃん貧血で倒れたんだよ」
「………そうなの?」
「ちゃんとご飯食べてる?石井が心配してたよ」
「お兄ちゃんが?心配してたの?…ありえない。いつもわたしの身体のことしか頭にないくせに」
「………え?」
驚いた顔の誠を見てわたしははっとした
余計なことまで言ってしまったみたいだった