恋愛失調症
じりじりと胸に突き刺さる熱い視線
わたしは思わずそらしてしまった
「お兄ちゃんって呼ぶなっつってるだろ?ふたりきりの時はスバルって」
「何言ってるのか分かんない、お兄ちゃんはお兄ちゃんなんだもん」
そうだ、兄は兄。
断固として、たかが誕生日が4ヶ月しか違わないのにお兄ちゃん、と呼ぶのはそれ以外の関係を崩さないためにわたしはそう呼んでいたのだ
「なずなをもっとめちゃくちゃにさせる事ぐらい俺には簡単に出きるんだよ?」
握った手首を強く引き寄せるとわたしを抱き締めた
そして耳元で禁断の言葉を囁く
「愛してるよ、なずな。なずなは俺のもの」