俺様上司と私の秘密の恋。





資料室に入ると部長は鍵を閉めてしまった。





早く仕事しなきゃならないのに……





「令奈……ごめん、気づいてやれなくて」





そう言って部長は抱きしめてくる。





私がびしょ濡れだったから、きっと嫌がらせされてると感ずいてしまったんだ。





きっと私がここで誤魔化しても見抜くのは、いつも部長だ。





そして誤魔化したことに絶対不機嫌になってしまう。





これは観念して正直に話すべきか……





「部長、濡れちゃいますよ……」





「そんなのどうでもいい。
俺は彼女の辛い思いしてることですら気づけなかった男なんだ。
ほんとにごめん……」





部長……





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