俺様上司と私の秘密の恋。
8章
引き抜き。
春馬さんとヨリを戻してから、早くも2週間が過ぎた頃だった。
何故か私は今、社長室に呼び出されたので社長室にいる。
そこには神崎部長と、もちろん社長と……
そして春馬さんがいた。
「あのー……いったいこれは……」
「雛沢くん、急にお呼びたてしなすまない。
実は来月から雛沢くんは、桜木くんの会社に移動してもらおうと思うんだ」
…………は?
どういうこと?
「あの、話しが見えないのですが……」
「雛沢、俺の会社に来てくれ。頼む」
いきなり頭を下げる春馬さん。
神崎部長はニコニコ笑いながら私たちを見ているだけだった。
えっと、整理すると
この会社を辞めて、春馬さんの会社で働くってことでいいんだよね?
でもなんでいきなり?