俺様上司と私の秘密の恋。
決断。
次の日、私はまた社長室へやって来ていた。
今回は呼び出されたんでなく、自ら出向いた。
昨日1日考え抜いて決断をしたから。
その答えとは…………
「社長、いままでお世話になりました。
私はSakuragi食品株式会社へ行こうと思います」
そう、春馬さんの会社に行くことにした。
春馬さんがいるから
ってのもあるけど、私はそれだけで決めたわけではなかった。
「そうか、君を失うのは痛いけど
あっちでも頑張ってくれたまえ」
「ありがとうございます」
私は社長室を後にして神崎部長の元へ向かった。
「神崎部長、お話しがあるんですけど」
「おう、なんだ?」
ここで言ってしまうとみんなにも聞かれるし、そうなると色々めんどくさそう。
部署に仲がいい同僚とかいないにしても、形上送別会とかありそう。
それは避けたい。
「すいません、ここではお話しができないので会議室じゃダメでしょうか……」
そう言ったら神崎部長は、何か察したらしく「わかった」と承諾してくれた。