俺様上司と私の秘密の恋。
9章
プロポーズ。
社長専属秘書を初めて3ヶ月が過ぎた。
最初の頃はわからないことだらけで、ミスも少なくなかったけど
今では慣れたおかげか、仕事もスムーズに進むことができる。
出社するとそこには、まだ新山くんしか来ていなかった。
まぁ、時間も早いしね。
「新山くん、おはよう。早いね?」
「あー、令奈か。おはよ。
俺はこれがあるからな。
令奈こそ早くね?」
新山くんはなぜか私を呼び捨てで呼ぶ。
それを春馬さんに聞かれないかって不安がいつもで、ついに昨日聞かれてしまった。
帰ったあと、ものすごく不機嫌で機嫌を治すのに時間がかかったのは言うまでもない。
「だから、その『令奈』って呼び捨てやめてってばー!
私は社長のスケジュールが早い時間から会議だから、その付き添いあるから早めの出社なの」
春馬さんにまた聞かれたら後が大変なんだから。