オオカミスイッチ 【完結】
ヒンヤリとした夜風が気持ちい。

「リオ、行くよ!」
ぼんやりしていた私の手を取り、蒼井先輩が駆け出す。
私も手を引かれながら、走りだした。


不思議な夜だな。
今まで何度も先輩たちと一緒に学んできたのに、今日初めて会った蒼井先輩と、今、東京の街を駆け抜けている。

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