オオカミスイッチ 【完結】
4.
「あのさ、リオ」
『はい?』
「俺のこと、好きになっちゃだめだよ」
『え・・?』
「不幸になるから。
・・・なんて、ね」
先輩は、夜空に向かって手を伸ばした。
伸ばしたその先には、三日月が輝いていた。
ドキドキしていた私の心臓が
こんどはザワザワと騒ぎだした。
どうした、どうした?
ちょっと、おとなしくしてよ。
でも、
この心臓は
おとなしくはしてくれない。
『はい?』
「俺のこと、好きになっちゃだめだよ」
『え・・?』
「不幸になるから。
・・・なんて、ね」
先輩は、夜空に向かって手を伸ばした。
伸ばしたその先には、三日月が輝いていた。
ドキドキしていた私の心臓が
こんどはザワザワと騒ぎだした。
どうした、どうした?
ちょっと、おとなしくしてよ。
でも、
この心臓は
おとなしくはしてくれない。