オオカミスイッチ 【完結】
私は慌てて起き上がり
『ご、ご、ごめんっ』
と動揺を隠しきれぬまま言った。

「ククッ・・
 リオが謝ることじゃないよ」

蒼井先輩は、乱れた前髪を掻き上げた。
それから私に手を伸ばしてきて
私の顔にかかる髪の毛を
耳にかけてくれた。

手が
耳に触れて
ドキっとした。

蒼井先輩・・
女の子の私だって
ヤバイときは、あります・・
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