オオカミスイッチ 【完結】
『お願いがあるんですけど』


「・・何?」


『先に、行ってください』




「・・・・・ん」






蒼井先輩が私に背中を向け、
一歩ずつ遠ざかって行く。




私は唇を、ぎゅっと噛みしめた。
でないと
待ってっ、と
言ってしまいそうだから・・
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