オオカミスイッチ 【完結】
翌日、合鍵を返しに行くことにした。

とりあえず、蒼井先輩のマンションに向かう。

本当は返したくない。でも、
もう、私が持っていちゃ、いけない。
私にはネックレスもあるし。
と、首元につけたネックレスをそっと
触った。
ネックレスは、肌身離さずずっとつけている。


1600号室。
蒼井先輩の、部屋の前。
ドアにそっと手を掛ける。

鍵、かかってる。
そりゃそうだ。
ポスト・・ない。
そうか、エントランスに入居者用の郵便受けが
ずらっと並んでいたな、と思い出した。
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