夫の優しさ、夫の強さ
こういう時、みんなは、どうしているのだろう。
親や、友達に相談するのだろうか。
でも、私は、自分で考え、自分で結論を出した。
正志さんと話してから、一週間が過ぎていた。
その間、私の気持ちは、正志さんから、どんどん離れていった。
まず、彼に触れないし、触れてほしくない。
他の女性を抱いたということが、不潔で、我慢できなかったのだ。
そして、彼のために頑張っていた食事の準備をする気持ちにならなくなった。
彼のために何もする気が起きないのだ。
洗濯物も同じだった。
最初は仕方なく、摘まむように持ってやっていたが、触れられなくなった。
だから、この2日間、彼の洗濯物は、溜まったままだ。