夫の優しさ、夫の強さ


「ええと、短期というのは、どのくらいでしょうか?」

支配人が、

「こちらも長く人手不足になるのは、困るからね。長くても、2、3ヶ月くらいかな。芳賀さんは、半年くらいと言う提示だったけど、長すぎだろ。でも、これからの仕事のことを考えると、思いきって行ってきたほうが、レベルアップにもなるしね。考えてみて。」

「はい、わかりました。お返事は、いつまでに?」

「2、3日うちに。」

「わかりました。では、私は失礼させていただきます。」

私は、立ち上がり、おじぎをして、退室した。





その後、支配人室では、

「さっきも言ったけど、彼女は、友人の娘だ。君が気にいったのは、わかる。とても気立ての言い、まっすぐな子なんだ。ましてや、離婚してまだ半年、絶対に悲しい思いはさせないと約束してくれよ。」


「肝に命じて。彼女の持っている雰囲気と言うか、人間性が好きなんです。側にいてほしいと思う女性に初めて巡りあいました。2、3カ月で、口説き落とせるか、頑張ってみます。」

「よろしく頼むよ。」

と言う会話がなされていた。

< 27 / 83 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop