満月の下、蘇る



「それじゃあ本題に入るぞ」











私がそう言うと4人は真剣な顔をしてソファに座り直した。












「まず、3日後に『狼鬼ーRoukiー』が倉庫に攻めてくる。

相手は卑怯な手を使ってる奴らだ。

鉄パイプは絶対持ってる。

・・・多分、何人かはナイフも。」












大「・・・ナイフか。厄介だな」












ア「・・・入ってまだそんなに経ってない下っ端は指導した方が良さそうね」











櫂「・・・まあ、指導しなくても大丈夫だろうが一応な」











「よし。じゃあ、話し合いは終わり!

私と櫂は残るけどお前ら3人は下っ端の指導をしに倉庫に戻ってもらっていいか?」











ガ「りょーかい。みっちり指導してくる〜」












大「てか、2人もたまには倉庫に顔出せよ」












ア「じゃ、またね〜」













そう言い3人は帰っていった。












3人が帰ってすぐに北斗が部屋に入ってきた。












北「はいお待たせ〜」












櫂「相変わらず今日もナイスタイミングだね」












北「ま〜ね〜☆」













「あ、今日来た理由話していいか?」












北「ちょっと待って。その前に凄い情報入ったから聞いてくれる?」











「・・・分かった。なんだ?」













北「単刀直入に言う。

・・・『サタン』が復活、そして活動を始めようとしてる」











「「!!!?」」












櫂「それはほんとなのか!?」












北「そんな取り乱すなって。落ち着け。

てか、俺が今までデマを言ったことあったか?」











櫂「・・・ないな。

やっとか。やっと・・・」












「・・・・・・ふっ。『サタン』がねぇ・・・」












北「それともう一つ。

『サタン』と『チェシャ猫』は同一人物の可能性が高くなった」











「「!?!!」」












「・・・同一人物?

『サタン』と『チェシャ猫』は同一人物なのか!?」












北「まあ、確実じゃない。あくまでも可能性だ」












櫂「・・・まあ同一人物でもなんでも関係ない。

俺達は“復讐”を果たすだけだ」











「・・・・・・そうだな」












北「・・・お前らこれだけは約束しろ。

・・・・・・・・・・・・絶対に死ぬな」











真剣な顔をして北斗は言う












それに答える代わりに、私達2人はニコリと笑みを浮かべた












「・・・北斗。私達今日からここに住むな」












北「・・・・・・・・・・・・・・・・・・はああぁあ!?」












櫂「うるせえ黙れ」











北「いや、だって、えぇ!?

なんで!?」











櫂「俺らアメリカには借りてる家あるんだけど流石に日本に家ないんだわ。」












北「ああ・・・なるほどな・・・」












「いつも世話になっちゃって悪いが頼む!」












そう言って私達は頭を下げた。












北「・・・よし!いいぞ!ここに住め!!」













「「わー!ありがとう!!」」












そう言って私達は北斗に抱きついた。












北「・・・よしよし。

じゃあ、部屋は真ん中の『蒼玉』使っていいよ」











「さんきゅ!じゃあ遠慮なく〜」












そう言って私達は『蒼玉』の部屋に入った。












櫂「おー、意外とちゃんとしてるのな。

綺麗だしいいじゃん」










部屋は全体的に青を基調としており、海の中にいるみたいだった











「緑を基調としてる『翠玉』とはまた違う感じね」











櫂「青ってやっぱ落ち着くな」












「・・・・・・ああ。

・・・・・・櫂。あと1年、早くて半年だ」












櫂「・・・・・・・・・ああ。分かった」












「あ、そうだ。この指輪も追加な。万が一の場合はブレスレットも追加する。

櫂も感じてるんだろ?・・・“開放”が近いって」











櫂「・・・ああ。“開放”されちまったらこの石も効かなくなるだろうな。

それより、この石何の石なんだ?」










「これはブルームーンストーンって言うんだ。

ブルームーンストーンはまあ色々意味があるんだけど、未来を予知する能力があって、大切な人の危険を察知して避ける手助けをしてくれるって言われてる。

・・・まあ、確実にそういう意味だって確証がある訳じゃないんだけど。

もし、櫂が私といない時に危険になったらきっとその石が助けてくれるはず」












櫂「ふーん・・・

この石が守ってくれるのか・・・」













「・・・“開放”されるまではね」












櫂「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」












2人の言う“開放”とは何なのか。











『サタン』と『チェシャ猫』とは───?












真実はまだ闇の中────────




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