満月の下、蘇る
そして少女が闇に姿を消してから1年後。
その日はまた満月だった。
暗闇に佇んでいる小さな人影。
地面には100人近い男達が血を流して倒れている。
そう、あの時の少女と同じように───。
しかし、そこに佇んでいたのは少女ではなく、少女と同じ年くらいの少年だった───。
?「・・・許さない。絶対に許さない。
いつか、強くなって組織ごと潰してやる・・・」
?「・・・ごめん。ごめんな。
莉咲(りさ)────」
少年の瞳もまた深い闇で覆われていた。
そこへ、1人の少女が現れた。
?「・・・これ、あなたがやったの?」
?「・・・ああ。そうさ。」
?「・・・あなたは私と同じ力を蘇らせてしまったようね。
ねえ。復讐したいんでしょう?
・・・私と強くならない?」
少女は少年にそう言った。
?「・・・君、もしかして1年前の・・・!
・・・・・・ふっ。いいよなろう。2人で強くなって必ず復讐しよう。」
そう、その少女は1年前のあの少女だったのだ────。
少年の言葉を聞いた少女はにやりと不適に笑い少年に自分がしてるのと同じピアスとネックレスを渡した。
そして2人は再び闇に消えていった────