熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
16:00 東京丸の内 インペリアルホテル
数時間後、
私と彼はインペリアルホテルにいた。
ここ、インペリアルホテルは、何度も仕事で利用している。
リムジンでやって来たのは初めてだけど。
二人で連れ立って、
ロビー横のラウンジに落ち着いた。
『どうしますか?』と言われて、
私は、ラウンジでお茶を飲むと答えたのだ。
私はバスでこのホテルに到着したら、
一人で食べるつもりだったチョコレートケーキを注文した。
もともとこのホテルに寄って、
ケーキを食べるつもりだった。
ある時、偶然、ここの1階のラウンジで、
チョコレートケーキを食べたら、
こんなに美味しいチョコレートケーキは、
初めてだというくらい美味しくて、心から感動してしまった。
それ以来、仕事を終えた時のご褒美は、このチョコレートケーキと決めている。
それに、美味しいものを食べれば、
気持ちも上向くというものだ。
神業のような美しいチョコレートケーキ。
アラブの王子様のような男性。
本当に王子様みたい。
見てるだけで、嬉しくなる。
二つ揃えて、ツーショット。
写真撮りたいな。
けど、恥ずかしくて言い出せないけど。
完璧な職人技のチョコレートコーティング。
いつもは、じっくり観察するんだけど。
何やら、イケメンアラブ人の方が、
チョコレートケーキの向こうから、
でっかい瞳でじーっと
こっちを睨むように見ている。
本当に私に用事があるみたいだ。