熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
「美夜、君はいけない子だ。
だから、首に腕を回して私につかまって」

腰を持ち上げられ、
彼の言う通りにさせられた。

カチャカチャと
ベルトのバックルをいじる音がした。

「美夜、愛してる」
「ファイサルだめ……無理」
「美夜は、私のこと好きか?」

「んん……」
私は、返事の代わりにキスを返す。

広くてがっしりとした肩。
振り落とされないように、
必死にしがみつく。

薄くて形のいい唇。
こんなにうっとりするほど、
見つめていて楽しい唇はない。

そして、魅惑的な黒い瞳。

まともに見ると、
彼の奥の方に引きずり込まれて、
彼の腕の中で溺れてしまいそう。

うっとりとして、訳が分からなくなった。

「ファイサル、好き」

「美夜……ごめん、
もう、これ以上抑えきれない。

美夜に会ってから、
美夜しか女性を抱いてないんだ。

私は、その……まだ美夜が足りない。

美夜を求めると、
もっともっと欲しくなる。
一度抱いても美夜が欲しいって……
渇きは止まらないんだ」
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