熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
彼は、立ち上がると
リビングに引いてあるラグの上に座った。

彼は、座ったまま手招きして、
「こっちへおいで」と言った。

ファイサルは、座っている
ラグを手でポンポン叩いた。

「どうするの?」
「ここに座って、美夜」
私は、言われた通り
彼のすぐ横に正座をして座った。

「これでいい?」
「足を崩して、楽にして。
そのままだと美夜の足痛くなる」

「膝枕するのね?」

彼の長い腕が伸びて来て、
腰を捕まえた。

「うん」
彼は、膝に頭をのせるというよりは
軽く私の腰を抱きかかえ、
お腹に顔を埋めている。


「美夜の返事を聞きたい」

彼は、下を向いたまま聞いてきた。

「何の返事?」

「十分考える、時間はあったはずだよ」

「プロポーズのこと?」

「ああ」
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