熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
「クリーニングが終わったら、
早速荷物を運んでこよう」

「あなたの荷物は?」

「当面必要なものだけ揃えるよ。
ベッドとソファだけはサイズを考えてくれ」

「はい」

「美夜……
これで、いつでも美夜といちゃつける」

「まずは、カーテンをつけてからね」

「部屋は好きなように飾るといいよ。
必要な家具や家電は適当に揃えるといい」

「はい」

「美夜、その……まだか?」

「まだって?」

「その、そろそろ一カ月になるのだが。
変わったところはないか?」

「ええ、別に」

「タイミングが悪かったのかな」

「何のタイミング?」

「さあな」
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