熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
しばらくにらみ合ったけど、
彼は一歩も引かなかった。

私の方が折れて、彼の言う通りにする。

大きなベッドの上で、
言われるまま彼の視線に
さらされながら一枚ずつ服を脱いでいく。

彼は、もういいというように、
私を引き寄せ、膝の上に乗せた。

「美夜、私の一番心が動かされるのは、
君が困惑しながら、
私のわがままを聞いてくれることだよ。

可愛い美夜。
君はいくつになってもきれいだよ」

「そうじゃないって分かってるけど、
言われると嬉しい」

彼は、分かってないのは君の方だ。
そうつぶやいてから視線をあわせてくる。

「美夜、本当に女性を愛しているとね、
過去の姿なんかどうだっていいんだ。

私は、君の過去の君の体が好きなんじゃない。
今の、君そのもの。

こうして抱きしめてくれる君が好きなんだ。
今の君が知りたい。

今の君は、私のことをどう思ってる?

私は、君にとって必要な男か?

君は、私に飽きたりしてないか?

そして、君は、私を愛してくれるのか?」

胸がいっぱいになった。

「ファイサル……愛してるわ」

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