熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
『私は君が好きだ。
将来一緒になるなら君がいいと思う。
君のような外国人を、妻にもらうのは、
いろいろ問題があるんだ。
私はいろいろ考えた。
大変なことがあっても、そばにいて欲しい。
君以外考えられない。
だから、君を妻に迎えることにした。
でも、その前に確かめなければならない』
『ちょっと待って、
君を妻に迎えることにしたって、何?』
彼は、平然と話しを進めている。
『君の両親にはきちんと話した。
電話で、英語が話せないから、
通訳を雇ったが、君が決めたならそれでいいと、快く承諾された』
私は、ただ驚くばかりだった。
彼は、いきなり荒唐無稽の話をしてきたようにも見える。
だが、彼らの国の常識では、それほど間違ったことではなかった。
彼のような立場の人間からすれば、
好きな女性がいたら、家族同意を得ればよいのだ。
彼の国では、彼の意見に逆らう女性などいないのだから。