熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
『だから、あんたに、過去に男がいるとダメだってことだ』
ムスタファがストレートに言う。
『なにが言いたいの?』
『ああ、もう!!そのくらい分かれよ。
いいか、ファイサルは、お前は、まだ未経験かって聞いてるんだ』
『未経験?』
『お前どうなんだ?』
ムスタファがしつこく聞いてくる。
顔がみるみる赤くなるのがわかる。
『なんでそんなこと、聞かれなきゃいけないの?どうたっていいじゃないの別に』
ムスタファがファイサルの方を見て言う。
『そうだって。よかったな』
『変態!!』私はムスタファに噛みつくように言う。
『なんだと!そんなこと言うと、取っつかまえて俺が調べてやるぞ』
『ムスタファ、止めろ』
ファイサルが静かに言った。
『このことは、聞かなかったことにする。友人でいたいなら、二度とこんなことしないで』
私は、顔を赤らめて言った。
それなのに、ファイサルは、豪快に笑い出した。