熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
「お待ちしておりました」
「ショッピング街に入って適当なブティックに入った」
お好きなのを選んでと言われていたから、様子を見にちらっと店の中をのぞく。
いわゆる高級ブティックだ。
若者向けは、その店しかなかった。
口紅一本買うのだって勇気がいるブランドだ。
「えっと……」
「お話は伺っておりますので、いくつか候補を選んでおきました。よろしければそちらを」
店員さんがやって来て、にっこりと微笑む。
「春らしいワンピースがよろしいかと。ご婚約にはぴったりですよ」
「婚約?」
「ええ。おめでとうございます」
「おめでとうって……」誰のこと?
「さあ、お急ぎください。殿下をお待たせしてはいけませんよ」
優しく微笑んで言う。
「殿下?誰か偉い人がやってくるの?」
「お客さまったら、面白いご冗談を」
と言って、笑ってるうちにいつの間にか、明るいサーモンピンクのワンピースを押し付けられて着る羽目になった。
「サイズはよろしいでしょうか?」
「はい」
彼女は、次に着るもの、真っ白なスーツを手に持っていた。
「それに着替えろと?」
「はい」
いかがでしょうか?
外から、声がする。私は、試着室を出た。
「ああっ、やっぱりこれがいいですね」
サーモンピンクのワンピースはさっさと片づけられ、次に渡された真っ白なスーツに着替えたところだった。
「それです。では、そのままお部屋にお戻りください」
「ショッピング街に入って適当なブティックに入った」
お好きなのを選んでと言われていたから、様子を見にちらっと店の中をのぞく。
いわゆる高級ブティックだ。
若者向けは、その店しかなかった。
口紅一本買うのだって勇気がいるブランドだ。
「えっと……」
「お話は伺っておりますので、いくつか候補を選んでおきました。よろしければそちらを」
店員さんがやって来て、にっこりと微笑む。
「春らしいワンピースがよろしいかと。ご婚約にはぴったりですよ」
「婚約?」
「ええ。おめでとうございます」
「おめでとうって……」誰のこと?
「さあ、お急ぎください。殿下をお待たせしてはいけませんよ」
優しく微笑んで言う。
「殿下?誰か偉い人がやってくるの?」
「お客さまったら、面白いご冗談を」
と言って、笑ってるうちにいつの間にか、明るいサーモンピンクのワンピースを押し付けられて着る羽目になった。
「サイズはよろしいでしょうか?」
「はい」
彼女は、次に着るもの、真っ白なスーツを手に持っていた。
「それに着替えろと?」
「はい」
いかがでしょうか?
外から、声がする。私は、試着室を出た。
「ああっ、やっぱりこれがいいですね」
サーモンピンクのワンピースはさっさと片づけられ、次に渡された真っ白なスーツに着替えたところだった。
「それです。では、そのままお部屋にお戻りください」