レンタル彼氏–恋策–

 今はもう、昭のことなんて好きじゃないけど、でも……!

 頭の隅に想像すらしなかった凜翔の告白を前に、どうしたらいいのか分からなくなった。気持ちと思考がつながらない。ただただ、苦しいーー!

 服が汚れているのも気にせず、私は彼の部屋を飛び出していた。返しそびれたバスタオルから凜翔の匂いがして、苦しく胸を締め付けてくるーー。








< 122 / 165 >

この作品をシェア

pagetop