愛され系男子のあざとい誘惑
仕事を終えた午後8時。二人で休憩室に戻り、どこに行こうかと話していた。9月とはいえ、まだ暑さは残っている。でも明日は久しぶりに二人揃って休みの日。
おそらく京香の大好きな駅前の焼き鳥屋だろう。そんな風に考えていた私に京香はさらっとこう言った。
「今日は行くわよ、54階のバー」
「えっ?む、無理、無理だよ」
54階のバーなんてそんな場違いのところに行けるわけがない。このビルにはたくさんの噂がある。
その噂の1つが54階のバー『スカイラウンジMoon Mirror』夜景がとても綺麗でイケメンバーテンダーが多いと言われている。
更には副業として働いているこのビルの人たちもいるらしい。そして、藤澤さんのインタビュー記事の中にも『彼に会いたければ、Moon Mirrorに行けばいい』とまで書いてあった。
その話をポロっと京香に話してしまったけれどまさか本当に行くだなんて言うとは思わなかった。
実際、藤澤さんの名前とMoon Mirrorのキーワードを入れて検索しても高級バーで敷居が高すぎて訪れたことがあるという人はいなかった。
おそらく京香の大好きな駅前の焼き鳥屋だろう。そんな風に考えていた私に京香はさらっとこう言った。
「今日は行くわよ、54階のバー」
「えっ?む、無理、無理だよ」
54階のバーなんてそんな場違いのところに行けるわけがない。このビルにはたくさんの噂がある。
その噂の1つが54階のバー『スカイラウンジMoon Mirror』夜景がとても綺麗でイケメンバーテンダーが多いと言われている。
更には副業として働いているこのビルの人たちもいるらしい。そして、藤澤さんのインタビュー記事の中にも『彼に会いたければ、Moon Mirrorに行けばいい』とまで書いてあった。
その話をポロっと京香に話してしまったけれどまさか本当に行くだなんて言うとは思わなかった。
実際、藤澤さんの名前とMoon Mirrorのキーワードを入れて検索しても高級バーで敷居が高すぎて訪れたことがあるという人はいなかった。