愛され系男子のあざとい誘惑
「ふ、藤澤社長。あのこれは・・・」

「調子乗りすぎたね。ここまでする必要があったかな?二度と俺の前に顔を見せるな。それとこのビルから立ち去るのはお前だよ、今日から出入り禁止」

「い、いくら藤澤社長でもビルを出入り禁止だなんておかしくないですか?それに従う理由もないですし」


少しは躊躇したものの彼女も負けてはいない。まるで後ろ盾でもあるかのように藤澤社長に食って掛かる。


「強気だね。だけど今までの行動は一番見られたらダメな人にバッチリ監視カメラから見られてるんだよね。このビルの総責任者の田中さんに。それとさ、俺は社長。お前みたいなやつ簡単に消せるんだよ。そろそろいい子にしてようか」


言葉はそんなにきつくはなかった。だけど低く冷たい声で放つ言葉はその場にいる誰もに恐怖心を与えるものだった。


さすがにそれは彼女も思ったらしく「もういい」と立ち去って行った。社長は彼女を呼び止めようとしたけれど、これ以上大事ならないように社長を止めた。
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