愛され系男子のあざとい誘惑
結婚までの1ヶ月、私は二つ約束させられた。一つは社長禁止、ヒロさんと呼ぶこと。
『社長、社長ってまるで俺じゃなくてもいいみたいだから嫌だ。ハゲ親父の社長でもいいの?俺じゃなきゃダメだろ?』
顎クイされて「ほら、呼んで?」なんて誘惑してくる。ヒロさんは子犬のように甘えてきたりもするけれど実はかなりあざといし、ドSだと思う。そりゃあ自分で落ちない女はいないと豪語するわけだ。
二つ目は、一緒にいる時間は何よりもヒロさんを優先すること。私は家政婦として雇われていることになっているし、家事をすることは嫌いじゃない。
だけどたとえ家事の合間でもヒロさんが帰ってきたら家事をやめてヒロさんと過ごすこと。
私は知らなかった。ヒロさんの仕事のことを全然。だから聞かされて驚いた。
『優美ちゃん、俺ね、仕事が大好きなんだ。だからこの仕事でどこまでも登りつめたいし、もっともっと頑張っていきたい。だから俺の優先はやっぱり仕事。でも優美ちゃんのことも好きで手離したくないから、できる限り頑張るよ』
企業を起こしてまだ4年弱。波に乗ることができたから今の自分は生活できているし、贅沢もできている。夢だったこの場所で仕事ができている。
でも、この場所を狙う人間は少なくない。だからこそ、自分が満足できるまでは仕事中心、優先でいたい。
彼は自分にとても厳しい人で、人に優しい。だからこそ、自分を犠牲にして今までやってきたんだと思った。丸一日のお休みはほとんどない。あるとすれば月一回くらい。
それでも休むことで誰かにこの場所を取られるくらいという思いが働くからやっぱり休みたくないという。
『社長、社長ってまるで俺じゃなくてもいいみたいだから嫌だ。ハゲ親父の社長でもいいの?俺じゃなきゃダメだろ?』
顎クイされて「ほら、呼んで?」なんて誘惑してくる。ヒロさんは子犬のように甘えてきたりもするけれど実はかなりあざといし、ドSだと思う。そりゃあ自分で落ちない女はいないと豪語するわけだ。
二つ目は、一緒にいる時間は何よりもヒロさんを優先すること。私は家政婦として雇われていることになっているし、家事をすることは嫌いじゃない。
だけどたとえ家事の合間でもヒロさんが帰ってきたら家事をやめてヒロさんと過ごすこと。
私は知らなかった。ヒロさんの仕事のことを全然。だから聞かされて驚いた。
『優美ちゃん、俺ね、仕事が大好きなんだ。だからこの仕事でどこまでも登りつめたいし、もっともっと頑張っていきたい。だから俺の優先はやっぱり仕事。でも優美ちゃんのことも好きで手離したくないから、できる限り頑張るよ』
企業を起こしてまだ4年弱。波に乗ることができたから今の自分は生活できているし、贅沢もできている。夢だったこの場所で仕事ができている。
でも、この場所を狙う人間は少なくない。だからこそ、自分が満足できるまでは仕事中心、優先でいたい。
彼は自分にとても厳しい人で、人に優しい。だからこそ、自分を犠牲にして今までやってきたんだと思った。丸一日のお休みはほとんどない。あるとすれば月一回くらい。
それでも休むことで誰かにこの場所を取られるくらいという思いが働くからやっぱり休みたくないという。