愛され系男子のあざとい誘惑
1ヶ月前は結婚なんて早すぎるし、私なんかがヒロさんと結婚するなんて無理に決まっていると思っていた。でも、気がついた。あのビルのあの52階から出なくても生活はできる。
でも寂しい。ヒロさんがいない時間はやっぱり寂しい。家族にも友達にも会っていない。それでもヒロさんの顔を一目見れるだけで幸せな気持ちになる。
会いたかったって心から思える。その気持ちはあの日、ヒロさんと出会った日から変わることがない。
私は何も持っていないし、できることは限られているけれど、それでもそんなことよりただ、ヒロさんと一緒にいたい。
結婚して私のものだって自信を持ちたい。
モテるだろうから特に。
「・・・私も。結婚したいです。よろしくお願いします」
それから話はトントン拍子に進んだ。私の両親はヒロさんが『社長』と聞いてビックリしていたけれど結婚を快諾してくれた。逆に自分の両親より不安だったのはヒロさんのご両親への挨拶。
「初めまして、槙野優美と申します」
ヒロさんのお母さんは、舞さんによく似ている美人さんでやっぱり圧倒されてしまったけれど優しい物腰と笑顔が素敵で快諾してもらえて本当に良かった。
そう、驚いたことがあった。ヒロさんのご両親は離婚されていたけれどお父さんとも親交があるらしく、お父さんにも挨拶に行かせていただくことになった。そこで発覚した。実はこのビルの責任者の田中さんこそがヒロさんと舞さんのお父さんだった。
「あまり人には公表してないから『田中さん』って言ったけど実は親父なんだ」
そう言われて紹介された田中さんは優しい笑顔の素敵な男性だった。
でも寂しい。ヒロさんがいない時間はやっぱり寂しい。家族にも友達にも会っていない。それでもヒロさんの顔を一目見れるだけで幸せな気持ちになる。
会いたかったって心から思える。その気持ちはあの日、ヒロさんと出会った日から変わることがない。
私は何も持っていないし、できることは限られているけれど、それでもそんなことよりただ、ヒロさんと一緒にいたい。
結婚して私のものだって自信を持ちたい。
モテるだろうから特に。
「・・・私も。結婚したいです。よろしくお願いします」
それから話はトントン拍子に進んだ。私の両親はヒロさんが『社長』と聞いてビックリしていたけれど結婚を快諾してくれた。逆に自分の両親より不安だったのはヒロさんのご両親への挨拶。
「初めまして、槙野優美と申します」
ヒロさんのお母さんは、舞さんによく似ている美人さんでやっぱり圧倒されてしまったけれど優しい物腰と笑顔が素敵で快諾してもらえて本当に良かった。
そう、驚いたことがあった。ヒロさんのご両親は離婚されていたけれどお父さんとも親交があるらしく、お父さんにも挨拶に行かせていただくことになった。そこで発覚した。実はこのビルの責任者の田中さんこそがヒロさんと舞さんのお父さんだった。
「あまり人には公表してないから『田中さん』って言ったけど実は親父なんだ」
そう言われて紹介された田中さんは優しい笑顔の素敵な男性だった。