スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
「ああ、それは気にしなくていいよ。実はずっと外出してたから、その途中で広瀬さんを迎えに来たんだ」
「そうだったんですか。ずっと外出っていうのも、大変ですね」
そんななかで、いくらツテがあったからとはいえ、たった一日でインテリアを見つけてくる副社長はスゴイ。
「慣れてるから。そういえば、広瀬さんが勤めてる稲田設計事務所って、内野法律事務所の隣なんだな」
「そうなんですよ。有名な弁護士事務所で、だいたいの人が知ってるんですよね。会社の場所を伝えるのに、いつも内野法律事務所の名前を出してます」
「ハハハ。なるほどね」
副社長は楽しそうに笑いながら、車を走らせ続ける。
内野法律事務所には、業界ではかなり有名なやり手弁護士が集まっているらしい。そこには、イケメン跡取り弁護士がいて、最近事務員の女の子と結婚したとか。
その話を耳にした優奈が、シンデレラストーリーだと感動していたのを覚えている。
それが、私が橘副社長となにかあればいいのにと、優奈がしつこく言ってくる理由だった。
彼女は、自分の恋愛にはドライだから、私に期待してくるんだろうけど……。
そんな夢物語みたいなことが、起きるとは思えない。副社長の横顔をチラッと見ながら、そう思った。
こうやって出会えただけでも、十分だと思うーー。
「そうだったんですか。ずっと外出っていうのも、大変ですね」
そんななかで、いくらツテがあったからとはいえ、たった一日でインテリアを見つけてくる副社長はスゴイ。
「慣れてるから。そういえば、広瀬さんが勤めてる稲田設計事務所って、内野法律事務所の隣なんだな」
「そうなんですよ。有名な弁護士事務所で、だいたいの人が知ってるんですよね。会社の場所を伝えるのに、いつも内野法律事務所の名前を出してます」
「ハハハ。なるほどね」
副社長は楽しそうに笑いながら、車を走らせ続ける。
内野法律事務所には、業界ではかなり有名なやり手弁護士が集まっているらしい。そこには、イケメン跡取り弁護士がいて、最近事務員の女の子と結婚したとか。
その話を耳にした優奈が、シンデレラストーリーだと感動していたのを覚えている。
それが、私が橘副社長となにかあればいいのにと、優奈がしつこく言ってくる理由だった。
彼女は、自分の恋愛にはドライだから、私に期待してくるんだろうけど……。
そんな夢物語みたいなことが、起きるとは思えない。副社長の横顔をチラッと見ながら、そう思った。
こうやって出会えただけでも、十分だと思うーー。