スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
これって、いわゆる“戦線布告”なんだろうけど、決めるのは亮平さんだ。

私は亮平さんを信じているけど、萌さんの妙に自信のある言い方が気になる。

いい機会だし、彼女も構わないと言っていたのだから、亮平さんに話してみようかな……。

そうでなければ、モヤモヤした気持ちはなくならないし。

亮平さんが帰ってきたら、話そうと決めたけれど、その夜彼は戻ってこなかった。

代わりにメールが入っていて、【仕事が忙しく会社に泊まる】と書かれていて、半分それを疑った自分がイヤになる。

萌さんとあんなことがあったからか、本当に仕事が理由で戻れないのか、本当に会社に泊まるのか、一瞬でも疑問に思ってしまった……。

広いベッドにひとりで寝ていると、寂しさを余計に感じる。ほのかに匂う亮平さんの香りのせいで、より彼を恋しく想ってしまった。

亮平さんの本当の気持ちは、どこにあるんだろう……。私にあるって、信じていいんだよね……?

彼の口からきちんと聞きたいーー。
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