スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
それに、彼女だって業務に追われて忙しいのだから、恋バナをする余裕なんてなかった。
だけど優奈は、私と亮平さんの仲を心配してくれていたみたいで、少しでも話しておけば良かったと反省する。
「実は、お互い仕事が忙しくて、最近は会ってないんだ」
苦笑いをする私に、優奈は呆れたようにため息をついた。
「実和子らしいといえば、そうなのかもね。でも、副社長なんて年中忙しいんだろうから、実和子に余裕ができたら、ちゃんと会わないと」
「そうだね。そうする」
たしかに、このままでいいわけがない。萌さんのことも聞きたいし、一度ちゃんと会わなければ……。
今夜あたり、電話をかけるだけかけてみようかな、と思ったのに、予想以上に仕事が押してしまい、自宅へ戻るだけで精一杯だった。
「もう十一時かぁ」
ベッドに倒れこみ、スマホを手から離す。電話をする元気がない。それならメールを送ろうか……。
だけど、返事を待っている間に寝落ちしてしまいそうだし、あれこれやり取りするくらいなら、電話の方が早いしなーー。
やっぱり、明日電話をしようと決めたとき、インターホンが鳴った。
「誰? こんな遅くに……」
ひとり暮らしは、こういうときが怖い。恐る恐る、インターホンに応答する。
「はい……」
警戒心いっぱいで出ると、懐かしい声がした。
「俺だよ、実和子」
「亮平さん⁉︎」
だけど優奈は、私と亮平さんの仲を心配してくれていたみたいで、少しでも話しておけば良かったと反省する。
「実は、お互い仕事が忙しくて、最近は会ってないんだ」
苦笑いをする私に、優奈は呆れたようにため息をついた。
「実和子らしいといえば、そうなのかもね。でも、副社長なんて年中忙しいんだろうから、実和子に余裕ができたら、ちゃんと会わないと」
「そうだね。そうする」
たしかに、このままでいいわけがない。萌さんのことも聞きたいし、一度ちゃんと会わなければ……。
今夜あたり、電話をかけるだけかけてみようかな、と思ったのに、予想以上に仕事が押してしまい、自宅へ戻るだけで精一杯だった。
「もう十一時かぁ」
ベッドに倒れこみ、スマホを手から離す。電話をする元気がない。それならメールを送ろうか……。
だけど、返事を待っている間に寝落ちしてしまいそうだし、あれこれやり取りするくらいなら、電話の方が早いしなーー。
やっぱり、明日電話をしようと決めたとき、インターホンが鳴った。
「誰? こんな遅くに……」
ひとり暮らしは、こういうときが怖い。恐る恐る、インターホンに応答する。
「はい……」
警戒心いっぱいで出ると、懐かしい声がした。
「俺だよ、実和子」
「亮平さん⁉︎」