スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
どうして亮平さんがここへ⁉︎ 驚きと嬉しさが入り混じりながら、急いでドアを開ける。
スーツ姿の亮平さんは、口角を上げて微笑んでいるけれど、心なしか顔色が悪い。まともに休めないほどに、仕事が忙しかったのか……。
心配になり笑顔を浮かべられない私に、彼は指輪の箱を差し出した。
「忘れ物。指輪、ずっと外してたんだな」
「あっ、ごめんなさい……」
亮平さんから貰った指輪は、萌さんのことで心がモヤモヤしていて、素直にはめられないでいた。
きちんと気持ちを整理してからにしようと思い、チェストに収めたままにしておいたのが、どうやら気づかれたらしい。
「いいよ。無理やり着けてほしいわけじゃないから。それより実和子、今週の土曜日の夜なんだけど、予定ある?」
「予定ですか? 仕事があるので、特には……」
「そっか。忙しいんだな。八時頃なんだけど、時間を作ってもらうことはできないか?」
わざわざ忙しいなか、それもこんな夜中に私に会いに来てまで予定を聞いてくるなんて、よほど大事な用なのか……。
訳がわからないままだけど頷いた。
「分かりました。八時までには、仕事を終わらせますので……」
スーツ姿の亮平さんは、口角を上げて微笑んでいるけれど、心なしか顔色が悪い。まともに休めないほどに、仕事が忙しかったのか……。
心配になり笑顔を浮かべられない私に、彼は指輪の箱を差し出した。
「忘れ物。指輪、ずっと外してたんだな」
「あっ、ごめんなさい……」
亮平さんから貰った指輪は、萌さんのことで心がモヤモヤしていて、素直にはめられないでいた。
きちんと気持ちを整理してからにしようと思い、チェストに収めたままにしておいたのが、どうやら気づかれたらしい。
「いいよ。無理やり着けてほしいわけじゃないから。それより実和子、今週の土曜日の夜なんだけど、予定ある?」
「予定ですか? 仕事があるので、特には……」
「そっか。忙しいんだな。八時頃なんだけど、時間を作ってもらうことはできないか?」
わざわざ忙しいなか、それもこんな夜中に私に会いに来てまで予定を聞いてくるなんて、よほど大事な用なのか……。
訳がわからないままだけど頷いた。
「分かりました。八時までには、仕事を終わらせますので……」