スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
答えを聞くのは怖いけど、いつまでも中途半端でいられない。

緊張しながら彼の言葉を待っていると、亮平さんは私を柔らかい目で見つめた。

「萌は、俺にとって大切な女性だった。幸せにしたいと思っていた。ただ、別れたいと言ったのは彼女だったから、俺には未練なんてないと疑っていなかった」

「亮平さんは、いつから萌さんの気持ちを知っていたんですか?」

「ニューヨークから帰国して、しばらくしてからかな。萌から、会いたいと連絡をもらったんだ」

そうだったんだ……。じゃあ、私と出会った頃には、萌さんの気持ちは分かっていたことになる。

「亮平さん、どう思いました? やり直したいって、思いました……?」

結婚まで考えていた人が、実は自分に未練があると分かって、心がまったく揺れないわけがないと思うのだけど……。

余計なことを聞いているのかもしれないけど、今夜でこのモヤモヤした思いから解放されたい。

「やり直したい……? それはない。俺が今、こうやって話をしてるのは、実和子に改めて気持ちを伝えるためだ」
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