スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
お互いの気持ちを再確認しました
「私のこと……」

「将来を真剣に考えるといっても、それは俺が一方的に考えていることだけどな。実和子を傷つけた分、今はお前の心を取り戻すことを頑張るよ」

そう言って亮平さんは、私を強く抱きしめる。フラれることも頭をかすめていただけに、嬉しさで熱いものが込み上げてきた。

「亮平さん、私の心は離れていませんよ。大丈夫ですから。私また、亮平さんの側にいていいですか?」

「当たり前だろ。側にいてほしい。今夜はそれを伝えるために、実和子に会ったんだ」

「亮平さん……」

離したくない、誰にも渡したくない。彼に対して、そんな独占欲が湧いてくる。

萌さんに、遠慮している場合じゃなかった。私だって亮平さんを、萌さんに返さないから……。

「なあ、実和子。俺のマンションに戻ってくれないか? やっぱり、毎日お前の顏を見たい……」

「いいんですか? お互い自立した関係がいいんですよね?」

と、他意なく言ったつもりだったけれど、亮平さんはパッと私を離して気まずそうな顏をした。
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