スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
私は一緒に仕事をしたときから、亮平さんに少しずつ惹かれていた。それは、彼のバックグラウンドではなく、彼自身に。

きっとあの、小さな家具屋の社長に会ったときから、亮平さんに対する気持ちは、恋心に変わっていったと思う。

「よかった、そう言ってくれて。たとえ、反対されたとしても、俺は実和子を離さない。絶対に」

「私もです、亮平さん。分かってもらえるまで、橘社長やお母様に会いに行きますから。覚悟をしてます」

口角を上げて微笑む私に、亮平さんも優しい笑みを向ける。

「実和子は、本当に強いよな。だけど、たまには俺に支えさせて」

亮平さんはそう言って、唇を重ねた。何度も何度も交わすキスに、息が少しずつ乱れていく。

「久しぶりだと、ちょっと燃えるな」

「え?」

いたずらっぽくニッとした亮平さんは、私を軽やかに抱き上げる。

「ベッドに連れて行っていいか?」

耳元で囁く亮平さんに、私はドキドキしながらも、少しだけ意地悪を言ってみた。

「イヤですって言ったら……?」

そんな私に、亮平さんは笑みを崩さない。

「それでも連れて行く」
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