スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
常夜灯だけの部屋からは、夜景がよりハッキリと見える。だけど、今はその輝く景色に興味はない。

目の前にいる亮平さんだけしか、私の瞳には映らないから……。

「ん……。あ……」

甘い声を漏らす私を愛おしそうに見る彼も、だいぶ呼吸が乱れていた。ベッドのきしむ音が、だんだんと速くなる。

「実和子……」

私の名前を呟く声とともに、唇を塞がれる。これが幸せっていうものなのかなと思うくらいに、亮平さんに抱かれていることで心がやすらいでいた。

離したくない。この温もりも、彼の心も。絶対に……。


ーー眩しいな。どうしてだろう。

「あ、もう朝……」

目を開けると、ブラインドの隙間から、陽の光が差し込んでいるのが見える。

そうだ。ここは亮平さんのマンションだった……。体に鈍い痛みを感じるくらいに、昨夜は亮平さんと体を重ねていたのかと思うと気恥ずかしい。

隣を目を移すと、静かに寝息を立てる彼の寝顔があった。
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