スパダリ副社長の溺愛がとまりません！
署内で、亮平さんが持って来てくれた服に着替えてマンションへ帰った。

今朝は、無断欠勤になっていることを不審に思った原田部長が、亮平さんに問い合わせたらしい。

私に電話が繋がらず、心配だと聞かされた亮平さんは、真っ先に圭介を疑ったとか。

圭介は、資金繰りに不法な部分があったり、人脈にも問題があったりと、警察からマークをされていたと亮平さんが教えてくれた。

そんななかで、橘トラストホールディングスに訴訟を起こす騒ぎを起こし、より彼に対する目が厳しくなったらしい。

「実和子が連れていかれた場所は、いわゆる“アジト”ってやつで、目をつけられていた場所みたいだ」

「そうなんですか⁉︎」

寝支度を整え、ベッドへ座って話を聞いていると、亮平さんが隣に腰を下ろした。

「ああ。女性の暴行に関しては、余罪があるみたいだな」

知らなかった……。余罪って、他にもあんなことをしていたというの？

さすがにショックが隠せず、思わず胸を押さえた私の肩を、亮平さんは優しく抱いた。
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