スパダリ副社長の溺愛がとまりません！

「ショックだよな。小島は、結構前から問題行動は有名だったから、俺も融資を断ったみたいなんだけど。正直、覚えていなかった」

「圭介が、一方的に恨んでたってことですよね」

いつの間に、彼は変わってしまったんだろう。考えても仕方ないのに、切ない気持ちが込み上げる。

「実和子、明日は休んでいいと部長から伺ってる。俺も仕事を休むから、気持ちを整理していこう」

「えっ⁉︎ いけませんよ。亮平さんまで、仕事を休んじゃ……」

と言うと、亮平さんはゆっくり首を横に振った。

「実は、今回の事件は、世間的にニュースになってしまったんだ。報道自粛は依頼してるけど、全く報道されていないわけじゃない」

「そうなんですか？」

「立派な刑事事件だからな。それに、小島は俺の件でも注目されてたから、余計に目立ったんだよ」

亮平さんは、苦々しそうな顔をして続けた。

「だから、実和子のご両親も心配されてる。原田部長がフォローしてくれているみたいだけど、明日お会いする約束をした。俺から、お詫びするから」