スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
「俺は、毎日でも実和子に会いたいくらいだ。お前が側にいてくれるだけで、元気が出るから。だけど、毎日来いなんて言ったら、俺が嫌われそうだ」

苦笑いの彼に、私もクスッと笑う。

「本当にいいんですか? 亮平さんだって、忙しくて疲れているときもあるでしょう?」

「構わないよ、本当に。実和子の仕事の邪魔をしたくないから、俺からは誘わない。だから、好きなときに来て」

「はい。ありがとうございます」

カードキーを大事に手で包み込み、笑顔を亮平さんへ向ける。そんな私に、彼も笑みを返してくれた。

「そろそろ部屋へ入ろうか。冷えてくるし」

「そうですね……」

そろそろ寝る時間よね……。寝る場所は、当然一緒……というか、亮平さんは、どうするつもりなんだろう。

ドキドキしながら部屋へ入る。泊まると決めたからには、覚悟をしているし、抵抗感はないけど……エッチするの?

恋愛経験の少ない私は、ここからどうしていいかが分からない。もう何年も、彼氏はいなかったのだから……。
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